それぞれのクリスマス
012 廣瀬瑠花のクリスマス


母より受け継いだ喫茶店にて。現在は姉のミサオが経営している。

瑠花「今年のクリスマスも店の手伝いかぁ・・・。」

ミサオ「毎年の事でしょ。ブツブツ言わないでこれを着て」

瑠花「なにコレ、サンタ?買ったの?」

ミサオ「集会所にあった古いのを直してみただけ。前に使ってたみたいね」

瑠花「ついにウチの店もコスプレ頼りに」

ミサオ「うっさいなぁ。アンタがコスプレコスプレ言ったんでしょ」

瑠花「それはおねーちゃんの彼氏の話でしょ。おねーちゃんやりなよ」

ミサオ「私は店あけるわけにいかないし。それで商店街入り口に立ってて」

瑠花「入り口って大通りだよね。なにするの?」

ミサオ「商店街で使える割引券配るの。もうみんなには瑠花がやるって言ってあるから」

瑠花「こんな恥ずかしい格好できないよ」

ミサオ「あー先月本屋で貸した2000円返してくれるなら、やんなくていいわ」

瑠花「・・・ねぇ☆おねぇ様?」

ミサオ「返せないならさっさと着替える」

瑠花「ちっ」

しぶしぶ着替え始める瑠花
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