それぞれのクリスマス
014 道原鈴子のクリスマス


祖母と一緒にこたつに入ってる鈴子

祖母「鈴子?」

鈴子「なに?おばあちゃん」

祖母「今年もサンタにお願いごとしてるん?なにお願いしたん?」

鈴子「幽霊に逢えます様にってお願いしてるよ」

祖母「あら幽霊って、鈴子は怖くないん?」

鈴子「怖くはないよ。幽霊もみんな人間だから」

祖母「そうかもね。ばあちゃんにはわからんけど、元々は人間だからね」

鈴子「それにお母さんに逢えるかもしれないから」

祖母「鈴子は良い子にしてるから、お母さんも見てくれてるといいね」

鈴子「・・・お父さんは今日遅いの?」

祖母「そろそろ帰ってくる頃じゃないんかな。迎えにいってあげるん?」

鈴子「うん行ってくるよ。帰ってから晩御飯の支度するね」

祖母「ばあちゃんもなにか手伝おうか?」

鈴子「いいよ。おばあちゃん。腰悪いんだから、冬は腰痛ひどいんでしょ?」

祖母「そうだけどね。ばあちゃん早く元気になって鈴子と一緒に料理したいよ」

鈴子「じゃあ、お父さんを迎えにいってくるね」

祖母「あぁ。車に気をつけて行っておいでね」
少し悲しそうな表情を浮かべるが、すぐいつもの表情に戻る鈴子
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